訴求力向上を目指せ!

 『電車男』の影響で相変わらず脳内中オレンジレンジの『ラブ・パレード』が鳴り響いているtoumaです。こんばんは。この歌マジいいですわ。

 

 彼らを見ていると勢いとはこういうものだと納得させられます。昨年の『花』以来世間一般層に広く浸透したわけですが、最近出演した「うたばん」でも歌にトークに楽しませてくれました。多くの時間が彼らに割かれていて、最近のうたばんではめずらしいぐらいの優遇でしたよね。

 昔の娘。もこれぐらい時間を割いてもらっていました。本体だけじゃなくユニットもかなりの時間を与えてもらっていましたし、今からは考えられない程の厚遇でした。
 

 現在のような状況にいたってしまった原因はいくつもありますが、やはり一番の原因は楽曲の訴求力の低下でしょう。
 断っておきますが、toumaはハロプロの楽曲の質自体は決して低下しているとは思いません。もちろん全体を見渡せば首を傾げたくなるケースもありますが、つんくPの歌は最近だって悪くはないと思うんですよ。

 
楽曲の質ではなく、まさしく世間一般への訴求力の低下が問題なんです。

 

 娘。の歌に限ってみてもコンサート会場で聞けば最近のシングルだって最高に盛り上がりますし、むしろラブマやレンレボといったスタンダード曲以上に熱かったりしますよ。『浪漫』も『THE・マンパワー』も『涙が止まらない放課後』にしたって、会場がヒートアップこそすれ醒めることなんかありません。ファン限定内だからという批判は決して当てはまらないと思うんですよ。そんな言葉ではくくれない魅力が会場では伝わってきます。曲自体に魅力がなければそれこそファンからそっぽを向かれてしまうわけですからね。ファンを燃え上がらせることができる歌はやっぱり良曲だと思うんですよ。
 でもはたして世間一般層にどれだけこの三曲は知られているでしょうか。かなり疑問だと言わざるを得ません。
 たとえば新春のハロコンえりりんがなっちの『恋のテレフォンゴール』を歌って会場が爆発的にヒートアップしましたが、一万人の人間を熱くさせたその『恋のテレフォンゴール』は、セールス的にはどうだったでしょうか。一万人を熱くさせたパワーほどの売れ行きを音楽業界に残したでしょうか。残念ながら答えは否と言わざるを得ません。それは娘。にしても同じことです。オリコンチャートトップテンに入ってはいてもそれは一週目だけで、最近は三週連続でトップテンに入ったことはないんじゃないでしょうか。つまり持続しない、まさに世間一般への訴求力が低下していると言わざるを得ないのです。

 
 この曲を聴きたい!この曲だけはレンタルじゃいやだ!この曲を生で聴きたい!そんな気持ちにさせる歌であればCD不況なんて関係ないと思います。そしてそれにはタイミングが非常に重要になってくるんです。そのグループの波と世間の波を一致させる工夫は必ずされるべきでしょう。最近のハロプロ関係の曲は常にそのタイミングが完全にずれていると言わざるを得ません。
 Wなんかはまさにそうで、頻繁にカバー曲を出して完全に時間を浪費してしまいました。今回の新曲『愛の意味を教えて』はこのユニットに合った良曲だと思うのですが、すでに世間の関心は二人の楽曲から離れてしまいました。今後よっぽどの奇跡が起こらない限り今以上のセールスは望めないでしょう。これがせめて「恋のフーガ」の前であればもしかしたらその奇跡が起きたかもしれなかったのですがね。

 

 これは娘。にしても同じことが言えます。せっかく楽天の応援歌を営業が取ってきても、肝心の曲が『マンパワー』ではどうしようもないでしょう。『マンパワー』自体が悪いというわけじゃないですよ。むしろtouma的には好きな曲だと断言いたします。
 しかし日本中が注目している新球団の応援歌としては不似合なのは間違いないでしょう。そのズレ効果を狙ったのでしょうが、今はそうした遊びが通用する時ではないのです。上り調子の時ならそうしたズレもグループの奥行きの広さと好意的に解釈してくれますが、安定期以降のグループにおいてはマイナス以外にはなりません。
 もしもこの応援歌がカップリング曲の『ラブ&ピース』であったならまったく違った展開になっていたと思います。応援歌としては定番的過ぎて敬遠されたのか、既に『マンパワー』がシングルA面として発売が決まっていたので今更変更できなかったのか分かりませんが(恐らく後者だとtoumaは思いますが)、多少の無理をしてでもここは素直に『ラブ&ピース』でいくべきだったとかえすがえすも残念です。『ラブ&ピース』を聴きたくてコンサートに通いつめたファンが多かったことからも、強い訴求力を持った楽曲だったといえるでしょう。こうしたミスはこれから益々許されなくなってくるので、スタッフには本当に真剣に考えて欲しいと思います。


 小春ちゃんを迎えての新曲、ハロモニでジャケ写の様子が流れていましたが、まさに新生モーニング娘。の勝負の曲になることは間違いありません。
 娘。らしく、娘。にしか出せない良さをふんだんに取り入れた楽曲であることを願っております。直球ど真ん中勝負でいいんですよ。そのためにエースを採ったわけですから。
 ましてミラクル級なら変化球は要りませんよ。少なくとも今回だけはど真ん中勝負が必要なんです。サッカー的表現なら、パスは要らないんです!シュートが必要なんです!
 

 狭いオタ内ではなく、世間一般に激しく伝わる訴求力を持った曲であることを願って止みません!それが結局はオタ界を盛り上げることに繋がるんですから