今日だけは脱線させて下さい

 基本的にこのサイトはモーニング娘。を語る場として創設いたしました。ですから他の芸能人の動向や社会的ニュースなどはもちろんですが、touma自身の身の上のこともあまり語ってはおりません。あくまでもモーニング娘。を応援する気持ちを乗せるのが目的ですから。その大原則をあえて今日だけ変更させて下さい。今日はどうしても話をしたい方がいるんです。それは先日亡くなられた仰木彬監督です。


 仰木監督の訃報を知ったのは不覚にも朝のスポーツ新聞でした。前の日の仕事が忙しくテレビも新聞もネットも見ていなかったのです。その一面の記事を読んで心臓の動悸を感じました。嘘だろ!そんな筈ないだろ!そんな気持ちでいっぱいでした。toumaは直接お会いしたこともありませんし、あまり球場には足を運ばないので直接見聞きしたことはありませんが、近鉄監督時代からずっと好きな監督でした。仰木監督がいたから近鉄が好きになったし、オリックスを応援もしていました。
 toumaは仰木監督こそ日本球界が生んだ真の名将だと思っています。優勝回数で仰木監督を上回る人はあまたおりますが、野球理論・采配・経験・人材育成・そして人格、その全てのバランスを一番高いレベルで持っていた方が仰木監督だったのではないでしょうか。今上げた要素の一つだけなら仰木監督よりも上の監督はそれなりに存在しますが、全てをバランス良くそなえているのはほんの一握りの人達だけです。そういった人達の中でも仰木監督は今の球界で最も優れていた方でした。あくの強い野球界にあってより知的にクールに分析を行える知将であり、病魔と闘いながら最後までグラウンドに立ち続けた闘将でもあります。そして野茂やイチロー、田口に吉井といった名選手を育て上げた育成力、パンチ佐藤や金村さんを芸能界に後押ししたり、その他の無名の選手達の第二の人生もさりげなく後押しできる情の深さ、そういった全ての要素を持った方だからこそ『名将』という称号がふさわしいのです。

 
 監督という激務を引退されて悠々自適の生活が約束されていたにもかかわらず、あえてオリックスバッファローズという合併球団の顔となるべく立ち上がった仰木監督近鉄バッファローズの隠れファンだったtoumaは正直合併球団など受け入れられなかったのですが、立ち上がってあえて火中の栗を取る決断を下した仰木監督のことは拍手喝采でしたし、応援しておりました。ところが以前から癌に侵されていて本来なら監督など務められる状態ではなかったという事実を改めて知り、衝撃を受けると共にただ単純に頑張って欲しいなどと軽く考えていた自分に腹が立ちました。この一二年で仰木監督をテレビなどで拝見すると本当に温かく優しい笑顔だなあと思っていたのですが、それにはこんな理由があったのかと涙がでてきます。


 仰木監督の颯爽としてダンディな姿を決して忘れません。そして教え子達が仰木監督の遺伝子を受け継いできっと球界を革新してくれると信じています。仰木マジックはこれからもずっとずっと生き続けていきます。
  
 心からご冥福をお祈りいたします。