エースの称号はあなたに!

  高校野球の決勝戦ておまり面白くないのが通例なんですが、今年は凄い熱戦でしたね。両校のエースが力投し、周りもそれを盛り立てて緊迫感のある戦いが繰り広げられていました。WBCといい高校野球といい日本人は何だかんだ言っても野球が好きなんですね。プロ野球の衰退が叫ばれていますが、実態的には巨人の衰退であってプロ野球と直結させるのはいかがなものかと思いますね。地方に割拠したチームは軒並み好調のようですし、様は巨人一辺倒では無くなっただけだと思うんですよ。それって実は正常なことだと思うわけで、これまでが異常な状態だったのではないでしょうか。本格的な多チャンネル時代に優良コンテンツとして生き残れるか、巨人戦は面白さが問われているのだと思いますよ。面白ければ観るし、つまらなければ観ない、ただそれだけのことです。
 ちなみにおいらは昔から原さんの大ファンですから悪しからず。
 こんばんは、toumaです。



  本日の「リボンの騎士」観劇はみあわせました。さすがにこの時期に資金をつぎ込むのは控えなくてはなりませんからね。しかし気持ちはコマ劇に飛んでいたのでそれを抑えるのに必死でした。そのため昼から酒を飲んで無理やり寝た次第でありまして、いやはやもはやこれは中毒ですな(苦笑)。秋ツアーの準備金を取り崩すのを少しでも抑えようという配慮ですが、まあこれまでも充分予想以上の金を使っているので、秋はキツイ遠征が続きそうです(涙)。でもこれは嬉しい悲鳴であって、熱に浮かされたようにコマ劇に足が向かう状況は喜ばしい限りですよ。
  正直これほどまでの出来を期待していなかった自分を恥じる気持ちもありますし、娘。ファンでありながら実は娘。達の力を軽く見ていたのではないかと反省しきりであります。そして木村先生を始めとする宝塚スタッフの皆さんの情熱と力に大感謝です。3月からですから約5ヶ月の長きに渡って娘。に関わって素晴らしい舞台を作り上げてくれたことに一ファンとしてお礼が言いたいですね。公演も残すところあと一週間になりましたが、最後まで素晴らしい舞台になるよう頑張って下さい。



  さてさて本日はあややフランツの最終日であったらしくカーテンコールもあったようで何よりでした。これからののさんやなっちのラストもあり、そして舞台そのものの千秋楽も控えているということで、ホント凄い一週間になりそうですね。マコの卒業もあと一週間になりましたし、娘。界隈にとっても怒涛の日々が続きそうですね。千秋楽に参加は出来なさそうですが、マコの卒業企画も上がっているようですし、マコ推しの方々の気持ちを思えば応援したいですね。ただ、正直これだけ素晴らしい舞台の最後のカーテンコールでは出演者全てを称えたい気持ちが強いので、マコにのみ意識が行ってしまうサイリュウム企画がその場に馴染むものかが心配です。まあマコの性格からして周りにも気配りが出来るでしょうから大丈夫だと思いますし、推しメンの性格に似るのかマコヲタは協調的な方が多いとのことなのでおそらく成功することでしょう。toumaとしましては27日の最終公演は見合わせて、その日の昼公演に参加できたらと考えております。昼公演チケットも高騰しているので何とも分かりませんが、前日の26日が出張でどうしても参加できないため、梨華ちゃんのフランツを見られるチャンスがそこしかないんで仕方ないんですよね。初日に見た時から3週間が経ちどれだけ成長した梨華フランツになっているのか確かめたい気持ちが強いものですから。
   toumaはフランツは梨華ちゃんがオリジナルキャストだと思っています。おそらく梨華ちゃんを想定してセリフやら歌が作られた部分が強いと思っております。フランツの性格やら行動にピッタリはまるのはやはりなっちでもあややでもなくて梨華ちゃんですからね。どのフランツがいいかは人それぞれの好みではありますが、どのフランツがオリジナルなんだといったらやはり梨華ちゃんだとtoumaは思っております。そのオリジナルフランツを初めのうちの一回しか見られていないというのはやはり問題だと思いますし、梨華ちゃんがどれだけフランツを自分のものとしたのかによって、この「リボンの騎士」の成功の度合いも変わってくると思うのでそこは外さずに見届けてきたいですね。先日公開されたスケバン刑事での悪役での驚く程の入り込み様といい、石川梨華という存在はハロプロにとって欠かすことのできないパーソナリティになりつつありますね。色んな部分を含めてファンの期待を裏切らない彼女は素晴らしいとtoumaは思います。現役娘。達にとっても目標とできる存在ですし、色々と学ぶ所が多い頼もしい先輩ですよ。まあ寒い所を見習うのは亀ちゃんぐらいにしておいて欲しいですがね(笑)。



 
  さて、今回の「リボンの騎士」でモーニング娘。は遂にエースを手に入れました。そのエースの名は「高橋愛」です。



  これまでもエース級の活躍でしたし、シングルでもセンターを勤めてきた彼女ですが、こと「エース」という称号が与えられていたかというと正直疑問ではありました。五期メンファンのtoumaから見てもエースには少し物足りないかなあと思っておりました。誰が見ても愛ちゃんは歌も上手いしダンスも上手いし、何より綺麗な顔立ちをしているしで、娘。の中心メンバーであることは間違いないのですが、多くのファン達が何かが足りない気がしていたんだと思います。それが何なのかtoumaは分からなかったのですが、今回のリボンの騎士で分かった気がします。それは、「自信」と「実績」、この二つだと思います。



   「自信」というメンタルな部分で愛ちゃんに物足りなさを感じていた娘。ファンは結構多かったとtoumaは思います。加入当初から重要なパートを任されていながら、今一つ乗り切れず娘。の前面に立てない時期がありました。ごっちんが抜け、なっちが卒業し、形の上では愛ちゃんが娘。のセンターであり顔になっても、どうしても愛ちゃんから伝わる所在無げな部分が残念だったんですよね。それが愛ちゃんのトークやバラエティ対応への自信の無さから来ているのを知ったのは大分後のことでした。ガキさんにとってもエポックメイキングな出来事になった「二人ごと」での愛ガキコンビのやり取り。あそこでtouma達ファンは、自分のつまらなさに苛立つ愛ちゃんを知り、自分の興味に真っ直ぐなあまり周りに気配りできなくなってしまう不器用な女の子を知りました。それまでどこか優等生っぽかった愛ちゃんの印象がガラッと変わったのを覚えています。(ちなみにガキさんもこれで印象や評価が大きく変わりましたね。不条理なまでに独自の世界で話しまくる愛ちゃんを大きな心で受け止めているガキさんの評価が赤丸急上昇したのを覚えております。あれからネット上の空気が変わりましたからね)
   これはtoumaの勝手な脳内妄想なのですが、おそらく愛ちゃんにとってモーニング娘。でのポジションはとても不安定なものであったのではないでしょうか。国民的アイドルと言われるまで娘。を成長させたセンターのなっちやごっちんにはどうしても尻込みしてしまう部分もあり、梨華ちゃんよっすぃ〜のように自分がセンターを勤めるキラーソングがあるわけでもなく、ミニモニ。でもやっぱりお客様的扱いで、自分の立ち位置がとても不安だったのではないでしょうか。真面目で不器用な性格のためバラエティ番組でも軽妙なトークが出来るわけでもなく、自分は面白くないから、と殻に閉じこもる部分もあったのではないでしょうか。何より娘。事体が上潮から引潮に向かう中でセンターパートを任され、CDの売上やら何やらでプレッシャーに苛まされることも多かったのではないでしょうか。愛ちゃん自身ではどうしようもない流れの中で、愛ちゃん自身もファンも高橋愛の評価を実態よりも低いものとしていたのだと思います。
 

   それが今回のミュージカル「リボンの騎士」で主役を務めることで大きく変わりました。愛ちゃん自身よりもむしろファンの側が大きく変わった部分が大きいと思います。サファイヤ役に誰が相応しいかと言われて愛ちゃん以外を思いつく人は少ないでしょうね。これは配役が決まる前からそうで、逆にこれまでのミュージカルの流れではかえって愛ちゃんのサファイヤは無いのではないかといった空気すらありましたよね。ですから配役が決まって愛ちゃんが主役のサファイヤを勤めることが発表されたことでスタッフの本気具合が伝わってきました。そして始まった公演での愛サファイヤの熱演にファンの側は拍手喝采を送りました。娘。加入以降これほどまでの賞賛と喝采を浴びた経験は愛ちゃんは初めてだったのではないでしょうか。そして誰から引き継いだわけでも無い、真にオリジナルな立ち居地を初めて得られたのではないでしょうか。
  恐らくこの舞台に望む時、当初愛ちゃんの中でモーニング娘。の舞台という意識は希薄だったと思います。憧れ続けてきた宝塚の演出で舞台に立てるという喜びの方が大きかったのではないかと勝手に思っております。しかしモーニング娘。的な部分から離れることで、逆に自らの立ち居地を再確認できたのではないでしょうか。宝塚演出で舞台に立つことで、逆に自分がモーニング娘。のメンバーなんだと自覚することが多かったのではないでしょうか。また、主役という責任ある地位を任されることで、自分だけでなく舞台全体への責任感を持ち、それがひいてはモーニング娘。の顔となることへの責任と自覚へと繋がっているのだと思います。愛ちゃんがコケれば舞台も失敗になり、モーニング娘。にも泥を塗ってしまう、その緊張感が愛ちゃんを大きく成長させたのだと思います。その自覚と覚悟は舞台を観る全ての者に伝わってきます。toumaは現在都合4回観ていますが、どの回でも役に完璧に入り込んだ愛ちゃんを観て感動しております。調子の好し悪しなど関係ない気迫がビンビン伝わってきますよ。おそらくこの劇を見た全ての方達が「この舞台の主役は間違いなくこの娘だ」という共通体験をしていると思います。それが大きな勢いとなってあたりを飲み込んでいます。愛ちゃんの熱演があって初めて他のメンバーの熱演も注目されるのです。トリプルキャストのフランツも、よっすぃ〜の大臣も魔女へケートのミキティも、全てサファイヤが輝いてこそその対比として光るわけですからね。まさに今回の舞台の顔であり中心そのものが愛ちゃんなのです。それはかつてのエース達でも到達できなかた、高橋愛だけが今到達したオリジナルの立ち居地です。これから娘。のミュージカルが行われる時、必ず今回のサファイヤ役の愛ちゃんと比較されますよ。そして恐らく「○○も頑張っているけど、あの時の愛ちゃんにはまだまだ及ばないなあ」という会話がそこでは為されているでしょうね。かつてごっちんやなっちと比較された愛ちゃんが言われたようにね。もしかしたらことミュージカルの面ではその時以上に言われるかもしれませんね。次のミュージカルの主役をやるメンバーは大変ですよ。
  

  こうしたファンからの揺るぎない信頼を得たことで、愛ちゃんの自信もまた揺るぎないものになったことでしょう。もはやトークが云々する者は誰もいないし、それを気に病む愛ちゃんももういないことでしょう。自分が寄って立つ場所は別にあるのですから気にすることも無いわけですよ。だから逆に自信を持って望めるのではないでしょうか。面白いことを言おうと硬くならずにありのままでいられることでもっともっと魅力を全面に出していけるのではないかと思っております。9月以降密かに愛ちゃんのトークにも期待しています。



  「モーニング娘。のエースは高橋愛」、この言葉を高らかに言える自分が今は本当に嬉しいです。この評価をもっともっと高めるためにも、残り一週間の公演を頑張って欲しいですね。千秋楽を終えた愛ちゃんはいったいどんな表情をするのでしょうかね。一人の娘。ファンとしてぜひ見て見たいですね。涙なのか笑顔なのか、いずれにしてもエースのそれは貴重で美しいものであることは間違いありませんね。 
   一人の女の子の成長の過程を追っていくのが娘。ファンの楽しみであるとすれば、高橋愛もまたモーニング娘。に相応しい者であることは間違いありません。これほど手がかかる優等生も珍しいですからね(笑)。でもそこがいいんです。そこが魅力なんです。そんな愛ちゃんが好きなんです。


    エース高橋愛の活躍がこれから楽しみで仕方ありません。