少し、哀しいだけ

  『仏の顔も三度まで』と言いますが、それは「仏様」だからこそ三回も許してくれるわけであって、現実はまったく異なります。実際には一度の過ちであっても許してもらえないのが世の中です。特に親しさが薄くなればなるほどそれは顕著になっていくのです。だから過ちは犯してはいけないのです。
  でも人間は間違える生き物です。過ちを犯す生き物です。誰もが自分が犯した過ちを知っています。だからこそ、許せないものであっても許そうとするのです。許すとは優しさなのです。相手と己自身への優しさなのです。優しさで相手も自分も救うこと、それが許すという行為なのです。
  それをすら裏切ってしまったなら、もはや誰も許してはくれません。許そうと準備をしてくれている者を裏切った時に、果たして誰がその人を受け入れてくれるというのでしょうか。それはもはや『身内』だけです。家族を初めとした身内は最後まで味方でいてくれるかもしれません。それはそれで幸せなことではあるけれども、逆に言えばそれ以外の不特定多数の人達からは誰も支持されないということです。 
  もしもそんな人の職業が『芸能人』だったとしたら、それは致命傷ですよね。


  あいぼん、今回の君のとった行動はそういうことなんだよ。もう誰も君のことをを見向きもしなくなるんだよ。誰も君のことを話題にしなくなるんだよ。誰も君の明日の言葉を待ってはくれなくなるんだよ。
  満足かい?これが君の望んだ結果なのかい?

  
  違うよね。違ったはずだよね。それだけは信じているよ。君の望んだ世界はこんな結末じゃあない、それだけはこれからも信じていきます。でもね、これが現実です。これがハロプロでの君の終焉なんだ。もう一度言うよ、終わったんだ。


  さようなら、あいぼん。君がモーニング娘。で、Wで与えてくれた素晴らしい時間の数々は絶対に忘れないよ。それは決して色褪せることはない真実だから。ただこれからは更新されなくなっただけのこと。哀しいことではあるけれども、明日からの日々の中で忘れられる。その自信がある。その事実が少し哀しいだけだよ。
  本当に本当に、さようなら、あいぼん
 
  


  

 ・・・・そして一人の少女へ

  
 

  加護亜依さん、これから頑張れ。自分の幸せを得て下さい。