『タイミング』に負けるな!

 今さら申し上げるまでも無く、おいらは生粋の娘。ヲタであり五期メン推しであります。このスタンスはずっと変わることなく続いてきております。

 しかしそのおいらですら、今回のハロプロの改編に伴う愛ちゃんとガキさんの置かれる状況を考えたことは一度もありませんでした。そもそも娘。本体においてすら二人がリーダーとサブリーダーに就任する可能性は低いと考えておりましたから、今回のことはまったくもって想像だにしておりませんでした。
 

 個人的な意見を言わせていただければ、年長のハロプロメンバーハロプロとして在籍しつつ、活動の拠点を他に求めて個々に自由な活動をしていくことを願っておりました。今後歴史を重ねていくことでより幅の広い強固な勢力となっていけたと思うんですよね。別にコンサートに出なくても、ファン倶楽部でほとんど取り扱われなくなっても、在籍している、というその事実だけで展開が違ってくると思うんですよね。
 たとえば裕ちゃんがこのままハロプロに在籍していたとして、40歳を過ぎてからもいてくれたら、それこそ和田アキ子的なポジションを裕ちゃんが担い、そして傘下の末端には10代前半のメンバーもいるという、かつてない一大勢力が出来上がったと思うんですよね。別にエルダーのメンバーがハローの会報に出なくなっても、生写真が発売されなくても、コンサートが頻繁行われなくてもいいじゃありませんか。彼女達は自由に自らの可能性に賭けて様々なジャンルに挑戦していけばいいわけですし、広義な意味で所属するべき拠点(原点といってもいいでしょうか)が存在した方が、芸能界で活動していく上では何かと有利ですよね。吉本やジャニーズが、先輩後輩という関係を上手く商売に結び付けている中で、なぜにハロプロではその関係を無理やり断たなくてはならないのか甚だ疑問であります。確かに今挙げた二つは事務所名であり、今回も「アップ」の事務所所属は変わらないから同じと言えばそれまでですが、10年間をかけてせっかく育ててきた『ハロプロ』という看板を、もっと大切にするべきだと思うんですよね。どうも商売が下手だなあと思うのはおいらだけでは無いでしょう。

 
 まあ、決まってしまったものは覆せないのは、長年ヲタをやっていれば重々承知していますし、与えらた状況を乗り越える術も、厭という程身に着けさせられてきましたからね。今さらギャーギャー言うつもりはりません。タフじゃなきゃ娘。ヲタ・ハロヲタはやっていられませんからね。今はとにかくもエルダーメンバーをしっかりと送り出すことに専念しつつ、その後に来るであろう新体制での愛ちゃんとガキさんをしっかりと応援していくこととします。
 

 今回、図らずも娘。のみならずハロプロという看板も背負って立たなければならなくなった二人ですが、これもまた何かの運命でしょう。運命という言葉はあまり使わないようにしているのですが、今回ばかりは使わせていただきます。昨年あのタイミングで愛ちゃんが娘。リーダーに就任していなければ、今頃は愛ちゃんかガキさんのどちらかが卒業していただろうことは容易に想像がつきます。もしも二人でなければ六期の誰かであったかもしれません。
 様々な偶然が重なっての今回の措置となったことに、何かを感じてしまいます。事務所の上層部の意向があってこそとはいえ、人事ばかりはその時々のタイミングが大きく影響することを、サラリーマンなら誰しも知っております。今、この時に愛ちゃんとガキさんが新しいハロプロを率いることになるのもそうしたタイミングの故なのだと理解しております。
 そしてそれ故にこそ二人には真の実力が試されることとなります。過去と現在に嘘偽りの無い活動をしてこなければ、この、「タイミング」という魔物に押し潰されてしまうことでしょう。機会(チャンス)は、その準備をしてこなかった者を容赦無く踏みつぶしていきます。実力も準備も覚悟も無く、ただタイミングが回ってきただけの者の惨めな末路は、二代続けて政権を放り投げた情けないおぼっちゃま総理大臣達を見れば一目瞭然であります。
 

 その意味では、二人は信頼を持って任せられる頼もしい存在であります。実力は至らない点が多々あっても、これまでの努力がきっと良い方向に導いてくれます。これまでの道のりが信頼を生み、しっかりと支えてくれる仲間が生まれてきます。二人の8年間の活動に嘘が無いことは、好き嫌いは別として、全ての人が理解しています。これは本当に大きな力となることでしょう。

 だからおいらは、これからも二人を、ハラハラはしながらも、心からの信頼をもって応援していきます。

 
 これだけ信頼に足る存在は、今の日本ではそうザラにはいませんからね。