「みのり」観てきました

  ささやかですが、ボーナスが出ました。サラリーマンやっていて数少ない楽しみの一つですよね。でも昨今の不況は例外なく我が社も被っておりまして、減額支給です(涙)。まあ、大幅カットや支給ゼロなんてところもあるぐらいですから、もらえるだけでも感謝しなくちゃいけませんね。
 こんばんは、toumaです。

 
  そんな少なくなったボーナスを容赦なくかっさらう娘。やハロプロのイベントがこれから目白押しです。娘。新曲「one two three」発売イベントの多さなど尋常じゃないですよね。下手なキャバ嬢に入れあげてる方が実は安上がりだったりして(苦笑)。まあ、惚れた弱みですから仕方ありませんね。toumaは実は面食いなので、そこいらの10人並の姉ちゃんに貢ぐ気は毛頭ありません。どうせなら日本屈指の容姿と才能と、それを何倍にも高める努力を重ねる女の子達に納金する方が何倍も楽しいです(笑)

 
  そしてそんなtoumaが敬愛してやまない、我らがガキさんの舞台「みのり」を本日観劇して参りました。モーニング娘。を卒業して初めての舞台ですから、10年近くガキさんを応援してきた者としてはぜひ参戦しないと。
  先日の娘。のミュージカル「ステーシーズ」の際に入っていた宣伝物に、この「みのり」のチラシも入っていまして、一面ガキさんオンリーの構図を見て興奮し、その日の夜に速攻チケットを抑えました。そして指折り数えて待ちに待った舞台。
 それは期待を大きく超える、新垣里沙の新たなスタートを見事に示してくれる素敵なものでした。

 
 ネタばれになるので、詳しい内容には言及しませんが、予備知識をあえて入れずに臨んだtoumaとしましては、思った以上に恋愛要素が少なく、みのりと家族と知り合い達との日常劇的要素が強かったことに驚きました。キャッチフレーズの「あなたを好きになっていいですか?」という言葉から、もっと恋する女性の姿が描かれるのかと思ったのですが、いい意味で裏切られましたね。
 一見もの分かりがよく真面目でちょっと臆病な女の子のみのりが変わっていく様子が描かれてはいますが、だからといって劇中で特に劇的な事件やトラブルが起こるわけではなく、ごくごくありうる日常の中で起こるちょっとした出来事が繰り返されていきます。普段過剰なまでに刺激的な演出のTVドラマや芝居を見慣れていると、ややもすると物足りない感を与えかねないギリギリのところで物語は進行していきます。
 一歩間違えれば退屈な内容となってしまうところですが、そこが脚本と演出の妙なのでしょうね。退屈どころか観客全員が身じろぎもせずに舞台に魅入っていました。まだ二日目ということもあり初見の人も多かったからかもしれませんが、咳払い一つ聞こえてきませんでしたね。それくらいみんな舞台に集中していましたね。

 
 

  内容についてはおいおい書いていくとしまして、これは大人の鑑賞に耐えられる上質な舞台だなというのがtoumaの率直な感想です。
  恋愛劇でもスペクタクルドラマでもない、日常の中のちょっとした出来事を通じて成長していく24歳の女性を描く。そこには「女性アイドルが出ているから可愛く面白おかしく演出すればいいだろう」という妥協が一切ありませんでした。ハロプロOGの中で、卒業直後にこうした扱いをしてもらえたメンバーって、ちょっといないんじゃないでしょうかね。
 本当にこうした本格的な舞台を、卒業後初めての仕事として用意してくれた関係者の方達に心から感謝したいです。パンフレットを読むと、演出の吉田健さん、脚本家の坪井文さん、プロデューサーの佐々木敦子さんのガキさんへの思いが伝わってきてジーンときました。みなさんよくガキさんを見てくれています。そして何より大きな期待をガキさんに寄せてくれているのが分かります。

 みなさんTVの仕事がメインのようですが、TVドラマでは描きづらいけれども、演劇に関わる者としてはやってみたかったことを、新垣里沙という素材を通して実現しようとしてくれているのが読み取れます。普段は視聴率や話題性といった世界で戦っている方達が、それだけじゃない世界をやりたいという思いがある時に、たまたまガキさんの卒業という因子が飛び込んできて、それを嬉々として楽しみながらこの舞台を用意している様が目に浮かぶようです。
  この世界で長く戦ってこられた方に、協力してあげよう、手を差し伸べてあげようと思わせるのは素晴らしいことですね。

  
  新垣里沙を応援してきてよかった。今、心からそう思います。そしてこれからもずっとずっと応援していきたいです。舞台終了後のカーテンコールで満面の笑みで観客に応えているガキさんを見てそう思いました。ずっと応援してきたことを誇りに思うとともに、これからもガキさんの成長を追いかけられる幸せを感じております。