「殺人鬼フジコの衝動」を観て

 最近ヲタ活動が過ぎて資金的に大変です(苦笑)。まあ、toumaは独身のおっさんヲタなのである程度は趣味にまわせるお金はある方ですが、それでもささやかな給料の何割かをヲタ活動に注いでいるわけでして、ホント、娘。なりハロプロってぇのは罪な娘達ですよ(笑)。こればっかりは惚れた方が負けなんですけどね。
 こんばんは、toumaです。


  資金は無くても情熱はあるぞというわけで、5月には大阪公演4公演参戦を計画中です。チケットはFC枠で2公演確保済みなので、あとはヤフオクで残り2公演を落札するのみです。中野サンプラザは落選してしまったのといろいろ家の用事もあるので回避の方向で検討中です。でも5月6日はまーちゃんの生誕祭があるだろうし参加したい気持ちが大なのです。今の娘。を一際楽しいものにしてくれているまーちゃんの誕生日をお祝いしたいのですが、それはみなさん同じのようでして、FC枠でも見事に落選しておりました。今回はまーちゃん推しのみなさんに託すとして、その翌週の大阪に力を注ぐこととします。

 
 
 さて、遅ればせながらですが、先日ガキさんの舞台「殺人鬼フジコの衝動」初日を観て参りましたので、その感想を少し述べたいと思います。千秋楽も終えておりますのでネタばれの危険はありませんから安心ですね。

 とにかくストーリーとしては暗く暗澹とした展開の連続でして、その前の舞台「絶対彼氏」とは真逆のものでした。そんな舞台にも関わらずガキさんの演技は素晴らしかったですし、この暗い話しで、まったく救いの無い主人公であるフジコに対して、ほんの微かな同情を感じてしまうのはガキさんの明るいコアの感性の部分があるからこそでしょう。だからこそガキさんはフジコを演じるに相応しい存在であったと思います。
 普段はオドオドして周りを避けるように生きているフジコが、殺人を犯した後だけは自信に満ちている姿などは本当に見事でした。自分の人生の前に立ちはだかる者は殺して排除するフジコの、無思慮で自分勝手な自己愛の暴走と、愛されることを望みながら真実の愛を知らずに生きてきた悲しみとをよく演じきっていたと思います。
 劇中で、死体を切り刻むことを恋人に指示しているガキさんの表情がマジで凄かったです。「あ〜あ、面倒くさいっ!」って感じで死体を処分している狂ったフジコを淡々と演じている時、女優新垣里沙の凄味を感じることが出来ました。
 

 今回ガキさんは、小学校時代から高校、OL、そして六本木の女王として君臨して、そして落ちぶれていくまでを演じていたわけですが、小学校のランドセル姿がまったく違和感なくて(笑)、そして六本木の女王の姿もさすがの立ち居振る舞いでした。まあ、胸のふくらみはありませんですが(笑)、背筋がピンとした様は十分魅力的に感じとれました。
 様々な年代の主人公を演じる難しさは相当のものだったと思いますが、見事にやり切ってくれたガキさんが誇らしいですね。

 
 とにかくまともな感覚で消化するのが難しいお話しなのですが、人間誰しもが持ち合わせている衝動であったり愚かさであったり自己中心的な愛であったりを差し出されるような感覚の舞台でしたね。でも不思議と後味が悪い気はしなかったですね。そんな何とも説明しづらい感覚になる舞台でした。ガキさんが主演じゃなければ絶対に観なかったのは間違いないので(笑)、また一つ新たな出会いをガキさんのおかげですることができました。ガキさんの舞台を観ることでどんどん演劇通になりそうですね。

 
 ガキさんが確実に女優としてステップアップしていくのが嬉しいです。次の舞台はどんなガキさんが観られるのでしょうね。今からワクワクして仕方ありません。

 ともかくガキさん、本当にお疲れ様でした。ぜひ十分な休養を取って心のリフレッシュをして、次の舞台に望んでくださいね。これからもtoumaはガキさんの舞台を観続けます。