ライブの価値を高めるためのテレビ出演だってよいじゃないか

今週末のTBS音楽特番に娘。が出演するらしいですね。歌番組のSPに現役娘。が出演するのは久しぶりですね。OGがらみでない出演はホントに久しぶりでしょうね。まあ13時間も音楽番組やるってのもすごいですね。感心するっていうか、呆れるたぐいの「すごい」ではありますが、まあ、ここは素直に喜んでおきましょう。

 
 しかし最近ホントテレビ見ないですわぁ。正確に言うと、決まった特定の番組以外は見ないっていうことです。HDレコーダーに録画してダイジェスト的に飛ばしながら見るのが主流で、リアルタイムではまず見ないですね。たまに珍しくリアルタイムで見ていてCMになったら無意識にスキップボタン押していたりしますからね(笑)。
 
 特に歌番組は本当に見ないですねぇ。まあ、歌番組そのものが激減していますし、あっても出演陣がAKB関連とジャニーズ関連ばっかりでは飽きられて当然なんですよね。かといって若手のバンドやらアーティストやらが出てきているわけでもなく、ホント歌番組冬の時代ですね。
 今回、TBS以外にも日テレでも10時間以上の特番を組むらしいですが、それは音楽番組が受け入れられていない逆説的な証拠でもあります。本当に人気があって求められているなら毎週のレギュラー番組をゴールデンタイムでやればいいわけでして、視聴率が取れないから特番にするっていうだけのことです。

 

 toumaは子供のころから音楽番組にあまり興味が薄かったので、自分を基準に世間一般を考えないようにしているのですが、それにしても最近の音楽番組の低調さは酷いものですね。しかしある程度は元気でやってくれないと、娘。が出演する可能性も激減してしまうわけですから、やはり頑張ってもらわないと困りますよね。まあ、実際は娘。が出演した場合も、出演部分だけを編集してあとは削除するのがほとんどですが(苦笑)。
 でも娘。が出演した深夜の歌番組を録画して、その時たまたま出ていたアーティストなんかの歌が気に入ったのネットで検索してダウンロードして聴くとかありますからね。だから逆に他のアーティストのファンの方がたまたま一緒に出ていた娘。のパフォーマンスを見て気に入ってくれることも十分あるわけです。
 ネットは好きな分野を追及するのには好都合ですが、複合的な興味を周知させることは不得手なメディアであります。やはり思わぬところから興味を惹かれるというのはまだまだテレビの方が勝っております。

 ですから今回のTBSの音楽特番への出演も絶対に効果は見込めるはずです。娘。の出演は早い時間帯なのでなかなか視聴率は見込めないかもしれませんが、逆に15〜16時あたりなので生でなにげなく見ている方が多いと思われます。ゴールデンの時間は目的を持って意識をして番組を選んで見るのでかえって録画率が高いはずです。
 そういった意味では何とはなしに見て、良かったと思ってくれる割合はこの時間帯の方が高いはずです。むしろそうした出会いの方が興味をそそられるでしょうから、ぜひ短い出演時間かもしれませんが活かして欲しいですね。


 一度興味を持ってくれさえすれば、あとは自ら調べる術が溢れている世の中ですから、その一度の興味をいかに持ってもらえるかが大切です。テレビはやはりまだそうした影響力はありますから、うまく利用していけば良いのです。
 娘。がデビューした15年前から比べれば、テレビだけに頼らない宣伝やら周知の方法が十二分に豊富な時代ですから、テレビなんぞは上手く利用する手段としていけば良いのです。

 
 

 ネットがこれからさらに発展していくことでテレビ局の役割はどんどん低下していきます。コンテンツとしての番組は増々発展するとしても、それが必ずしもテレビ局(しかもキー局)である理由は低下していきます。そしてネットという虚空空間が発達すればするほど、価値が上がるのがライブであるのです。スポーツでも芸能でもそれ以外の分野でも「リアル」の価値が逆に高まるのがネットの発展の先にあるのです。だからライブの価値を高めることが全ての分野のコンテンツに求められていくのです。

 娘。がこれからさらに力を入れるのはそこであります。ライブの価値をさらに高めていくことこそが生き残る道であります。テレビ出演やネットでの宣伝も全てそこにつながる戦略のもとで行われなければ無意味になってしまいます。
 映像技術が発達していけばいくほど、演者と観客が同じ空間で感じる熱であったり呼吸であったりの価値が求められるわけです。「ごがくゆう」でも感じたのですが、わざわざ足を運んで生で演者を観ることの贅沢感は自宅でDVDを観ていたのでは得られないものです。ネットで情報を知れば知るほど現場で感じたいという欲求が高まっていくのです。本来スポーツや芸能の価値や魅力はそうした「ライブ」にこそあったのであり、テレビの地位の低下に伴い、本来のあるべき姿に戻るだけのことなのかもしれませんね。
 娘。の武器であるライブパフォーマンスをより広範囲の方達に楽しんでもらえる仕組みづくりこそが今一番大切なことなのです。テレビ出演の先には、いかにライブに客を呼ぶかが、今一番に求められる戦略であります。間違っても、「テレビ出演=ゴール」では無いのです。そこを娘。メンバーも事務所も我々ファンもブレずに行きたいですね。

 
 
 少し話しが脱線してしまいましたが、とにかく今回の娘。のテレビ音楽番組の出演が成功することを願っております。頭から呑んでやって上手く利用してやるんだ!ぐらいの気概でメンバー達には臨んで欲しいものですね。