道重さゆみ卒業公演感想 その1

 行ってきました!モーニング娘。横浜アリーナ道重さゆみの卒業公演。素晴らしいコンサートでした!。そして感動に満ち溢れたコンサートでした!あの空間に居られただけで幸せでした。さゆと、そしてモーニング娘。メンバーの全員にたくさんの幸せをもらってきました。
 以下に感想を書いていきたいと思います。


 新横浜駅に着いたら以前の記憶とだいぶ駅の雰囲気が変わっていて驚きました。横浜アリーナに来るのはエルダー卒業コンサート以来なので約6年ぶりですから、いろいろ変わっているのは当たり前ですね。雨の中会場に着くと、グッズ列が半端無い人の行列ができていて、横浜アリーナを半周ぐらいする行列の長さでした。この日に発売されたDVDマガジンを購入しようと思っていたのですが、あまりの人の多さに諦めました。後日Mラインでも購入できますからね。しかし横浜アリーナには娘。コンハロプロコンで何度も参戦してきましたが、こんな列の長さは初めてでしたよ。これを見ただけでも今日が特別な日なのだと分かります。

 
 そして始まったコンサート。最初から大盛り上がりの横浜アリーナ。一つの空席も無くビッシリと埋め尽くされた人達の声援とサイリュウムの波に鳥肌が立ちました。これこそがtoumaが始めて見たモーニング娘。のあるべき姿でもあり、でもその時以上に素晴らしい風景でもありました。モーニング娘。への、そして道重さゆみへの愛で一杯の空間でした。

 冒頭のTIKIBUNで、メインステージから花道を通って中央のサブステージに向かうシーンで、10人の先頭に立って颯爽と歩くさゆの姿に大感動しました。この時既にtoumaの涙腺はユルユルでした。早すぎですよね(笑)。
 コンサートの序盤はホールコンと同じセットリストで進んでいきまして、メンバーの気合いが会場中にビンビンに伝わってきました。さゆはもちろん最上級の笑顔であり、まーちゃんや香音ちゃんが凛々しい顔立ちで少し笑ってしまいました(笑)。りほりほも、えりぽんも、フクちゃんも、あゆみんも、はるなんも、くどぅも、さくらちゃんも、みんなみんな最高の表情でしたね。おそらく開始前は涙を流していたであろうに(実際翌日のテレビ報道でもそんな姿が映し出されていました)、笑顔で歌い踊っていましたし、何よりもこの大きなステージに立てている充実感にみなぎっていました。やはり演者として横浜アリーナに立てる喜びは大きいですよね。これは凄いコンサートになると容易に予感させる素晴らしい出だしでした。もちろんその予感は当たりました。しかも誰もが想像を遥かに超える形で実現しました。

 
 
 途中のMCにて、新リーダーの発表があり、フクちゃんが9代目リーダーに就任されました。toumaもこの人事には大大大賛成でありましたのでガッツポーズをしましたよ。そしてはるなんが引き続きサブリーダーを続けることも発表され、順当であるけれども良い人事だなあと一安心していたところ、『もう一人、サブリーダーは・・・』とさゆが言い始めたので、もしかして!?と思ったら、えりぽんがサブリーダーに就任ですよ!
 来たね!来たね!やったね!えりぽん!  

 
 会場はどよめきと大歓声とがごちゃ混ぜになったカオスに一瞬なり、次のえりぽんの「ビックリした方も多いと思いますが、これが現実です」に大爆笑でした。そしてすかさず『頑張って〜、イクターッ!!』をぶっこむえりぽん(笑)。あれ、絶対台本には無かっただろうなと思いつつ、会場も大合唱で大いに盛り上がりました。この日の前半で一番の盛り上がりでしたね。

 

 その後はホールコンには無かったIWISHを、9期10期11期だけで披露してくれました。ここでまたtoumaの涙腺はヤバかったです。これからのモーニング娘。を担うメンバーの覚悟が伝わってきて感動しました。そしてその後に流れる「道重カメラ」で、最後まで仲良くしている10人が微笑ましくて、何故にミニモニ。のじゃんけんピョンを合唱していたのか分からなくて(笑)、でもそこから流れる幸せな映像が素晴らしくてまた涙が(苦笑)。この10人もモーニング娘。が大好きだなあ。
 
 そしてさゆのシャバダバダバドゥーから彼店への一連の流れは最高でした。彼店ではついに!ついに!さゆがりほりほに口ちゅ〜をしてしまいました!1万2千人が、そして全国にライブビューイングとスカパー視聴者が証人ですよ!ちゅ〜されてビックリし過ぎなりほりほが超絶可愛かったですし、まわりのメンバーにひやかされている様子も楽しかったですね。
 そして曲終わりに1人ステージに残ったさゆの第一声が、『みなさん、道重さゆみ、最後の最後にやりました〜!!』でしたからね(笑)。ホント、だめだねこの人(笑)。そんな幸せいっぱいの空気が会場にあふれていました。さゆが本当に楽しそうで、それだけでこっちも楽しくなってきて、それだからこそこの時が終わってしまうので寂しくて。


 そしてその後には、何とゲストに裕ちゃん登場ですよ!℃−ute舞美ちゃんと同期のれいなもステージでお祝いしてくれて、本当にさゆは凄いことを成し遂げたメンバーなんだなあとこれを見ただけで分かりますよね。初代リーダーが卒業メンバーと一緒のステージの上で花束を渡すなんて今まで無かったことですよ。ハロコンで一緒の舞台に立っていた時は別ですが、それ以外の時に娘。単独のコンサートでは絶対に無かったです。でもさゆには相応しいことですよね。そしてまた裕ちゃんのコメントの素晴らしいこと素晴らしいこと。この人がリーダーだったからこそモーニング娘。は存在できていたんだなあと改めて実感しました。
 真面目な舞美ちゃんの言葉も良かったし、れいなとはこのまま六期MCが始まる雰囲気だったし(笑)、これは最高の演出でしたね。さゆも本当に嬉しそうでした。

 
 
 ここまでは最高に素晴らし演出でした。おそらく人の手による演出としては最上級のものであったと思います。しかし、ここから先は演出者の想像をも超えるドラマが待っていました。

 
 

 MCの後はスペシャルメドレーが始まりましたが、早い時からさゆに異変が起こります。足を伸ばすような仕草を繰り返し出すのです。toumaはアリーナ席に居たので高い位置からステージを見下ろしていたのですぐに分かりました。さゆの癖になっている足攣りが起こってしまったのがすぐに理解できました。よりによってこのタイミングで!!この一世一代の晴れ舞台の、しかも一番盛り上がり、そしてメンバーにとっていちばん過酷なメドレーの、しかもその冒頭で起こってしまうなんて!無信心のtoumaですが、『神様!今だけは止めてください!」って祈ってしまいました。
 しかし無情にもさゆの足は攣ったままで、さゆの十八番のララのピピピが始まってしまいました。無理だよさゆっ!って思ったのですが、さゆは痛みを堪えて必死の笑顔で歌いきりました。さゆの異変はアリーナ席以上の場所にいた観客には早い段階で伝わったと思いますが、おそらくセンター席にいた方にはほとんど伝わらなかったでしょうね。それぐらいさゆは上半身だけで完璧にやりきっていました。

 しかし怒涛のメドレーはどんどん続いていて、なんとメンバーが中央のサブステージに走り出していくではありませんか。当然さゆは走ることなどできないのでメインステージに1人残ってパフォーマンスをしています。恐らくこの時点でメンバー全員もさゆの異変を感じとっていたのですが、何事も無かったかのようにステージを繰り広げています。そして今まで以上に気迫のこもったパフォーマンスを披露しているのです。
 観方によっては最初からこうした演出であったかのような、サブステージの9人と、その対象に1人メインステージに立つさゆ、という演出であったかのような構図になっていました。さゆと9人があまりに自然に圧巻のステージを披露するものですから、そう錯覚した観客も多かったと思います。でも違うんですよ!あれは突発的に起きた出来事なんですよ!

 その証拠に、サブステージで9人がブレインストーミングを歌っているところで、終盤にフクちゃんが一人猛然と花道を駆けていってさゆのいるメンステージまで戻っていったんです。そして2人で歌う「好きだな君が」に間に合わせたんです!花道を駆けていくフクちゃんを見てtoumaは泣きました。全力で駆けていくその姿を見て、フクちゃんが次期リーダーで良かったと心から思えました。曲の先の展開を読んで咄嗟の機転を利かせたのでしょうが、まだ18歳の女の子ですよ!何という凄い娘なんでしょう。そして残った8人もサブステージで何事も無かったかのように歌って踊っているんです。
 さゆが「後輩達が頼もしくなったから卒業する」と言っていたことを、まさに体現するステージでした。

 これは人間が事前に行える演出ではありません。こんなトラブル、絶対に起こって欲しくは無かったし、さゆの気持ちを考えると胸が痛くてしかたありません。さゆには最高の舞台で、最高のパフォーマンスで、最高の笑顔で卒業して欲しかったのですから。実際、ラストのMCでは涙を流していましたが、あれは悔し涙でした。悔しかったろうと思います。モーニング娘。人生の集大成を懸けた舞台で自身の怪我で100%のパフォーマンスができなかったのですから。
 でも、この時に最後まで破綻せずにやりきれたのは、さゆ自身のこれまでの努力と共に、さゆが育んだ頼もしい後輩達がいたからこそです。さゆの12年間の頑張りと2年間のリーダーの頑張りがあったからこそ、足が攣るという最悪のアクシデントも最小限に収めることができたんだよ。10人の最高の結束力を見せてもらったよ。だから泣かないでよさゆ!

 
 ラストのシャボン玉からBe Aliveまでも全力でやり抜き、今できる最高のパフォーマンスを披露してくれました。本当に本当に素晴らしかったです。最高に格好良かったです。さゆと9人のメンバーが織りなす姿に感動しました。それと同時に、さゆの足さえ万全だったら!とも思えてしまい涙がこぼれました。感動しながら悔しいというこの感情は初めてのものでした。
 でも自分なんかよりもさゆの方が何倍も悔しいだろうし、それでも笑顔で歌い踊ってくれているさゆに対して出来ることは、ただただ声援を送るだけです。だから精一杯の声援を送りました。

 
 そしてステージは暗転してのアンコール。会場はピンク一色に染まりさゆみんコールの大合唱。バックステージで治療しているであろうさゆに時間を与えるため、会場のみんながずっと衰えることなくさゆみんコールを続けていました。7〜8分?いやもっとやっていたでしょうね。大分長かったですが、さゆみんコールは大きくなりこそすれまったく衰えませんでした。みんな分かっているんですよね。あの時、会場に居た全員が、さゆのためならずっとさゆみんコールを続ける覚悟でしたね。

 
 そしてステージはこの後も感動の嵐なのですが、とりあえずここで一端区切らせていただきます。続きは「その2」までお待ちください。書いていてまた感情が高ぶって仕方ありません(苦笑)。